タクシーやリキシャに乗り込んで、「○○ホテルまで行って」 と言った途端に旅行者の行きたいホテルは軒並みつぶれまくるインド。
つぶれまくっているのはホテルだけではない。ショッピングセンターも、しかり。
いや、ショッピングセンターだけでなく、旅行者が用事のある駅の切符売り場なんかも、突然閉まりまくる。
「あぁ、そこは先週つぶれたよ」
「そこは今日は閉まってるよ」
「もっと良いホテルあるよ」
「もっと良いショッピングセンターあるよ」
「あぁ、列車はどれも満席だよ」
ああああどないやねん、インドっ、もう、ウソばっかり!(ノ`д´)ノ┻━┻
しかも、タクシーやリキシャの運ちゃんばかりでなく、道ゆく人もみんな善良なインド人のフリをして、嘘ツキ野郎ばっかりだ。
* * *
デリーの道端で、札を小銭に崩そうと、適当に小さな雑貨屋に入った。崩すだけなので、小さなペットボトルの水でも買おう。
と、店先で水を物色していると、道ゆく善良なフリをした嘘つきインド人が通りすがりに早速 私に声をかける。
「キミ、ここで何してるの?水を買うの?ここじゃなくて、あっちにもっといい店あるよ」
出たな~、インド人っ! キタ━━━━(・∀・*)━━━━ !!!!
「うるさい、そんなモノ要らない。水買うだけだから。あっち行って。シッシッ!」
「いや、ここにあるのはみんな売り物じゃないよ。売り物はあっちの店にあるよ」
どっひゃーっ!「売り物じゃない」 だとー?( ̄□ ̄;)
聞いたか、皆さんっ!
そう来るかー!予想外だ。予想外のアングルからの攻撃!しかも、店のおじさんがここにいるのに。大胆不敵にもほどがある。
なんでそんなガキみたいな見え見えバレバレのアホな嘘をつくかなぁ~!?
「これはみんな売り物じゃないから、あっちにもっと素敵な、ガバルメント(=ガバメント、政府のことです)のやってる安心なマルケット(=マーケットです)があるんだ。連れて行ってあげるよ」
そうやってついて行った先には、きっと100%の確率で銅像や絨毯を売ってる店があるに違いないんだ。いや、私の欲しいのは水ですから。
『売り物じゃない』。
あぁ… _| ̄|○
このあまりにもアホなフレーズは、しばらく私のなかでプチ・ブームに なった。