インドへ一歩入ると、ヒンドゥの神様からは逃れられない。あっちでもこっちでも神様の大安売り。
タクシーやリキシャに乗れば、必ずミラーの所に神様グッズが揺れていたり、フロントガラスに神様の絵が飾られ、どんな小さな商店にも神様が飾られ…。
見ていると、1番人気はシヴァ神、2位はヴィシュヌ神のようだ。シヴァ神は、白い牛に乗っていて、首にコブラを巻いている人だ。だからインドでは牛を食べないし、コブラに噛まれて死んだ人は焼かずに河に流す。
だいたい、シヴァ神を信仰している人は、その奥さんのパールバティ女神や、息子のガネーシャ(象の頭の神様。象のくせにネズミに乗っている)も一緒に飾り、「神様一家総出」 でコーディネートしている人もいる。何かその人なりのポリシーがあるのだろうか。ただ単に 「多けりゃ良い」 と思っているのかも知れないが(^-^;
ヴァラナシの青空市場で、野菜にまぎれて、神様のポスター売りの屋台が出ていた。インドの神様は、極彩色…。暑苦しいぞー。
だいたい、シヴァ神の体の色は、デビルマンのように、青いのだ!(※本当は黒)
そして、奥さんのパールバティ女神がメタルちっくに変身した別の女神、カーリー様も、全身がデビルマンのように青い。(※本当は黒)
ありがたくない…(´Д`;)
しかし、神様売り場をひやかすのは楽しい。
あぁっ、しかし、極彩色の各種神様のポスターの中に、どさくさにまぎれて、見慣れた女優の顔が!これは、私がインド一美人と信じて疑わないアイシュワリヤ様ではないか!
なぜ神様グッズの中に1人だけアイシュワリヤが…??屋台のおっさん、アイシュワリヤは女神、と言いたいのか??(←少し同意)
←インド一美人のアイシュワリヤ
もしかして、もうアイシュワリヤは、インドでは神様扱いなのか?それとも、神様が、女優といっしょくた扱い…?(´Д`;)
つか、ただ単におっさんがアイシュワリヤのファン?w
ガンジス河近くの商店街を歩いていると、さらに神様グッズが満載。神様を讃える歌のニセモノCD、神様のペンダント、神様のブロマイド、神様のフィギュア。商店街を歩いている間、神様を讃える歌が延々と私につきまとい、ボーっとしていると、ついうっかり洗脳されそうになってしまう…。あぶないあぶない。
もちろん、食料品やサリー等、神様に関係ないものや、意味不明なモノも売っている。
いろいろ売られている意味不明なモノの中で私の気を引いたのは、毛糸のミニチュアドレスだった。よく、キューピーさんが着ている毛糸のワンピースみたいな…。
しかし、大きさが中途半端だ。キューピーさん用にしては大きいし、子供用にしては小さい。
謎だ。
断じて私はこんなモノ絶対要らないけども、気になるので店の人に聞いてみよう。
「おじさん、これ、何?人形に着せる服なの?」
「これはね、神様や犬に着せるんだよ(^∀^)」
えぇっ、今なんと!神様や犬かよ!私の聞き間違いか!?( ̄ロ ̄lll)
いや、店のおっさんは確かに 「god や dog に最適です」 と、のたまった。
どないやねん、インド…。
インドでこんな毛糸のドレスを犬に着せるなんて、暑くて虐待同然なのでは?しかも、このドレス、神様のフィギュアにも着せるのかよ!
インドでは、神様と犬がいっしょくた…。
あぁ、行く度にまだ私の知らない世界を万華鏡のように次々と見せてくれるインド。何度行っても行っても理解できない、あ、いや、私を魅了してやまないインド…。
インド偉大なり。インド万歳(´∀`;)