■ 香港経由、旅たびアジア

ミャンマー編タイトル

< 運賃箱  1 >

名鉄列車の中

ちょっと町の外れまで行くのに、タクシーやサイカー(※サイドカーのこと。キカイダーが乗ってるようなやつの、自転車バージョン)でなく、ローカル列車を利用してみた。

旅に出たら、ローカル列車やローカルバスに乗ってみるのが楽しいんだから。普通の乗客に混じって移動したり、屋台の味にこそ、その国の素顔が見えてくるのだ。

ヤンゴンの駅は、なんだか大昔の日本の田舎のような感じで、そうとう年代物らしい古い古い列車。とても懐かしい雰囲気だ。私が生まれる前の時代の日本のような。

切符売り場にならんでいると、駅員らしき人が唐突に現れ、「外国人なら、こっちの窓口だよ。ついてきて」 と勝手に案内してくれるが、頼んでないっちゅーねん。

ここがインドなら、こういう親切な輩は決まってショッカーに違いないので無視して振り切るところだが、しかし、ここはミャンマー。信用してついて行ってみるか。

駅員らしき人は、英語でとても親切に説明してくれ、切符売り場だけでなく、わざわざホームまで案内してくれて、乗る列車まで指定してくれた。頼んでないのに。

いつミャンマー人の皮を破ってショッカーに変身するか、とドキドキしていたが、とうとう最後まで変身しなかった。とても穏やかな人だった。

この人は、駅員らしき人、ではなくて、駅員、なのだった。

…疑ってスンマセン (´Д`;)

そして私達のホームに、笑うぐらいスローな歩みで滑り込んできた列車には、なんと、「Meitetsu」 と書かれてあった。名鉄かよ!(゚∀゚;)
列車の乗り口に 「運賃箱」 という文字が見える。「運賃箱」 かよ!そうとう古い車両に違いない。車だけでなく列車まで日本の払い下げかよ!?

しかし、駅は、外国人が来るなんて想定していないらしく、時刻表も路線図も切符売り場も英語表記はどこにも無く、ミャンマーの丸いグルグル文字しか見当たらない。

しかも、数字までもがアラビア文字ではなくて、グルングルンのミャンマーの文字のため、何番ホームと書いてある文字が読めないので、正しいホームまで辿り着けない。

もしこの駅員さんが頼みもしないのに勝手に世話を焼いてくれなかったら、英語のできる人をさがしまくって、口頭で聞きまくるしか道がないことがわかったのだ。

…疑ってスンマセン (´Д`;)

きっと、こんなローカル線ではなく、主要都市を結ぶ長距離特急の駅なら英語表記もあったのかも知れない。

そして私達は、「名鉄」 列車に乗り込んだ。

つづく

足場が高くてとても乗りにくい往年の名鉄列車

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