■ 香港経由、旅たびアジア

ミャンマー編タイトル

< 大人気の謎のおっさん >

坊さん

ミャンマーは、すごい仏教国で、ミャンマー中を走る車と同じぐらいの数だけあるんじゃないか、と思われるものは、パゴダ(仏塔)。なぜだか、無意味に金ピカ。パゴダが無いと、ミャンマーの人は生きていけない。水と空気の次に大事なパゴダ。

しかし、そのパゴダの次にミャンマーの人にとって、無くてはならないものを発見した。

それは、謎のおっさん。

おっさんだ、謎の。…って、誰!?いや、ナゾなんだ、それが…(´∀`;)

至る所にあるお寺に足を運んだ私、お供え物の花やロウソクや土産物に混じって、あっちの店でもこっちの店でも、なぜだか謎のおっさんのフィギュアが売られているのだ。

おっさん、大人気! (゚∀゚)

どう見ても仏像などではない、ただの普通のおっさんなのだった。 人間だ。 どのような風貌かというと、新世界(大阪の中の異次元空間)で、仕事もせずに真っ昼間から腹巻をして将棋を打っていそうなおっさんだ。

そして、どれもこれも、眉間に深いシワを寄せ、「俺は一筋縄ではいかないぜ、ふふ」 という気持ちを表明しているかのような渋い表情が特徴なのだった。

日本語で名前をつけるとするなら、岩石巌男、って感じのおっさんだ。

そんなおっさんのフィギュアが、神聖な仏具に混じって、あっちにもこっちにも!これだけ売られているということは、それだけ需要があるということか。

いったい、このおっさんは、誰!?(゚Д゚;)

おっさんのフィギュア

よく見ると、大中小さまざまなおっさんのフィギュアは、タバコを吸っていたり、お酒を飲んでいたり、デカい椅子にふんぞり返って座っていたりする。

エラソーだ。

時には金ピカのおっさんも売られている。神棚に飾って拝むのだろうか?それとも、トイレに飾るのだろうか?

そんな私の疑問に答えるかのように私の目に飛び込んできたものは!?

おぉ、なんと、超有名なお寺で、数々の巨大な仏像にまぎれて人々に拝まれているのは、まぎれもなく、あの大人気のおっさん巨大バージョンではないか!しかも、全身金ピカ!うっかり仏像と間違えそうだ。

どさくさにまぎれて仏像化しているおっさん。ちょっと、おっさん、調子に乗りすぎじゃないか?普通は、ありがたい神様や仏様なんかを拝むのがスジじゃないのか、ミャンマー人?

もうこれは、タダ者ではない。ただのおっさんでは済まされない。気になる~、謎のおっさん!

2~3のミャンマー人にインタビューしてみた。

それによると、このおっさんは、仙人のようになって沢山のミャンマー人を救った、とか、瞑想の達人になって沢山のミャンマー人を救った、とか、生前は煙草やお酒が好きだったので、フィギュアに酒や煙草を供えるといい、とか、でも、つきつめて質問すると、結局 「ん~、なかなか正確な説明が難しい~」 となってしまうような、まぁ、つまり、結局ナゾなのだった。

結局みんなも、正確にはこのおっさんが何者かわかってないんじゃないか?でも、ここまできたら、ノリでみんなこのおっさんを崇め奉っているだけなんじゃないか?…と思ったのだが、おっさんの眉間のシワが怖かったので、黙っておいた。

ワケがわからないのに、こんなにもミャンマー人の心を虜にしてしまっているおっさん。

しかし、私はミャンマーの近隣諸国…インド、ラオス、タイ、隣接する中国の西双版納等、さまざまな国を歩いてきたが、このような 「おっさん現象」 は、他のどこの国にも見られない、まさにミャンマーだけの現象だ。

…深いぞ、ミャンマー。

しかし残念ながら、今回は時間が足りなくて、おっさん問題を残したままミャンマーを去ることになってしまったが、ぜひ、近々もう1度ミャンマーを訪れ、おっさん問題にケリをつけてくる所存だ。次回の行き先はバガン。ミャンマーで最もパゴダにまみれている場所だ。やるぞ。

って、あっ!もしかして私も、もうすっかり心はおっさんの虜に!?( ̄ロ ̄lll)

これぞ、ミャンマー・マジック!おそるべし…。

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