ベトナムにはシクロ、インドにはリキシャ、インドネシアにはベチャ…等々アナログ的な乗り物がタクシーやバスに混じって走っていて、とっても素敵なアジア的風景なのだがウイグルには、すごく普通に馬車やロバ車が走っていた。
普通に馬が引く馬車もたくさん走っているのだが、ロバ車のほうが癒し系(?)で、私は好んでロバ車に乗っていた。
あぁ、ロバ、かわいい~っ!(´-`)
いかにも従順そうで、ぜんまい仕掛けで動く人形みたい~。
ロバ使いの運転手に誘導されるまま、タクシーの走る脇をおとなしくパカパカ走るロバ車のロバ。
でも、ロバ、遅~いっ!(´A`)
大丈夫か? 今日はご飯食べたか? それともロバ君も断食か?
ロバは普通の生き物なので、あまり交通量の多い道や険しい道、また、あまりに遠い場所には行けないようだった。ロバ使いの運転手がOK、という場所のみOKなのだった。ロバは馬より弱いのかも知れない。
そんなところがまた、デジタル風じゃなくてアナログ風な感じ(って、どんな感じ?)で、私の心のツボにヒットしたロバ車だった。まぁゆっくり行こうぜ的なw
私が友達と2人でロバ車に乗って走っていると、突然何かのサイレンが空気中に響き渡った。ポァァァァァァァァン!!
何、何!?何が起きたんだ!? (゚Д゚≡゚Д゚)?
何のサイレンなのか?すると、私達を振り返り、苦笑いのロバ使い…。実はロバが突然大音量で叫んだのだった。え、今まさに私達が乗っているロバ車のこのロバが!?
そうなのだ。ロバも生き物。ときどき叫びたくなったり、人を乗せて走るのがイヤになったりするのかもしれない。距離が長いぞ、という文句か、坂道はイヤだ、という文句なのかも知れない。つか、もしかして、この人たち重いよ、という文句だったのかも知れない。
ロバの悲痛な心の叫びが、私の心にグサグサと突き刺さった。あぁ、私らが太くてごめんよ~、耐えてくれ、ロバ君、次回はもうちょっとダイエットしてから来るよ~(T∀T)
って、そんな問題だったのかどうかは神のみぞ知る…。
…というアナログ的な乗り物、それがロバ車w