■ 香港経由、旅たびアジア

チュニジア編タイトル

< 電話ができない >

オリーブ店のおじさん

さて、アラビア語とフランス語まみれの、英語の通じないチュニジアで、旅の後半にはパントマイムのスキルがメキメキ上達してきていた私。

あぁしかし、パントマイムが通じない場面もあったのだった!

それは、電話。

電話だ、電話。ゼスチャーなんて何の役に立つか!( ̄△ ̄;)
なんで電話しなければいけない場面なんかあるの?…って、あるんだよ、絶対。

帰りの飛行機のリコンファームだ。

※リコンファーム : 往復の航空券を買っていたら、予定通り帰りの便に必ず乗りますというダメ押し確認の電話を航空会社にしないと、勝手に帰りの便をキャンセルされてしまう。(航空会社によっては不要)

さて、カタール航空へ電話して、リコンファームしないと。まぁ航空会社なんで、いくらチュニジアと言えど英語ぐらいは通じるだろう。多分…。

あぁ、しかし!!

航空会社に電話がつながったはいいけれど、人間が電話に出ない (´Д`;)
何語かわからない(多分アラビア語とフランス語だけど)の声がテープで流れるだけ。

テープかよ!どうする!?

あわてて電話を切ってしまった私。だって、一言もワカラナイんだもの。もう1度かけてみる。

やはり、テープ。

…って、何度もくり返すな、私。何度かけても同じだよ、私 (´Д`;)

旧市街の中の標識  ← 標識もひたすらアラビア語とフランス語

香港でも、よくある。番号案内や、電話会社、銀行等へ電話すると、人間が出る前にまずテープの声が流れるのだ。

「広東語の方は1番を押して下さい」 と広東語で流れ、次に
「英語の方は2番を押して下さい」 と英語で、そして
「北京語の方は3番を押して下さい」 と、北京語で、まず流れる。

番号を押すと、その後は、客の希望の言語のテープの声に切り替わる。日本じゃ ありえないが、普通に2ヶ国語以上の言語がまかり通っている国では、このような仕組みになっている……んだね?

そうだ。

もう1度、かけてみる。
「xxxxxxx、アン、xxxxxxx、ドゥ。……」

アン、ドゥ、トロワ。1、2、3 だ、きっと、そうだ。「何番を押して下さい」 だ。しかし、なんで選択肢が2つしかないんだ、チュニジア!?きっと、アラビア語とフランス語の2択だ。英語は無いのかよ?

あぁ、3択にしてほしかった _| ̄|○

めげていられない。帰りの飛行機に乗れなくなるじゃないか。なんとかしてテープじゃなくて人間に辿り着かないと。人間に出てほしい~。

どうせ聞き取れないんだ、なんでもいいや、とりあえず押せば。延々と押し続ければ最終的には人間が出るさ(多分)。人間が出ればこっちのモンだ、電話口に出た人が例え英語がわからなくても、英語がわかる人に換わってくれるさ。

適当に、2 を押してみる。

また、2 を押してみる。

すると、…あぁ、ついに、人間がでたぁ!(T∀T)

「あの~、リコンファームしたいんですけど」
「では、日にちと名前を言って下さい」

あぁ、英語、通じた~!(T∀T)

ヤッター、勝った~、勝利だ、私の。結局、正義が勝つんだ!…何の?(笑)
帰りの便、確保!今日の任務、完了。

   *  *  *

あぁこのように、リコンファームなんて1分で終わる仕事なのに、チュニジアでは一苦労。まるでドラえもんの 「苦労みそ」 を舐めてしまったような気分だ、舐めてないのに…。たったこれだけなのに、大仕事をしたような充実した気分を味わえたのだった。

大仕事の後のミント・ティーは、格別においしかった。

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