ここでは、アラビア語がわからなくても、最低でもフランス語を理解しないとメニューも読めないのだ。
インドのメニューも、たいがいそんな感じだが、普段でもインド料理の店にしょっちゅう出入りしている私は、インドの食べ物の単語には結構対応できる。しかし、フランス語にはまだ私の脳みそは5%程しか対応していない。 ※ちなみに、アラビア語に対する私の脳みその対応度は0%
「これは何ですか?」 というフランス語だけを駆使し、メニューを指差す。帰ってきた単語を私が聞き取れないので、店員の方もゼスチャー。
あ、鶏ですね、ありがとう。私は羊を食べたいです。「メェェェメェェェ~」 と言ってみる。
あぁ、バカみたい (´Д`;)
* * *
ファスト・フードもしかり。ひたすらアラビア語とフランス語のみなのだった。
チュニジアにはおいしいものが沢山あるので、朝食から、できればホテルなんかでなく、街へ出て毎日いろんな店でいろんなものを食べてみたい。
なぜかチュニジアの朝食は、立ち食い処が多かった。なぜ、立ち食い…??(´∀`;)
サンドイッチを注文すると、必ずフランスパンを切って中に具を挟んだものが出てきた。普通のレストランでも、何かを注文すると必ず出てくるのがフランスパン。サンドイッチもフランスパン。朝昼晩、フランスパン。フランス領だった頃の名残だね。
しかし、おいしいので、毎日フランスパンでも全く飽きないのだった。
それに、サラダとティーを注文してみる。ミント・ティーはフランス語で、テ・ア・ラ・モントなので、「テ」 と言ってみる。
「?」
あ、通じてない (´Д`;)
「テ」 だよ、「テ」。手のひらに指で 「The」 と書いてみる。うん、うん、と頷く店員。
通じたようだ。
しかし、サンドイッチとサラダはいいが、ティーの出てくるのが遅い。いやな予感…。
あぁ、はやり!!出てきたのは、ティーではなく、なぜか 鶏 だった。
なんでやねんっ!(´Д`;)
よく、飛行機の中で、コーヒーを注文したらコーラが出てきた、とか、ビールを注文したらミルクが出てきた、なんてのはよく聞く話だが、そんなレベルの間違いではない。
ティーを頼んだら鶏だよ!間違いのレベルが全然違う。
私の何が悪かったのか?
もう注文し直すのも面倒だし、仕方ないので、ティーを飲む代わりに 「ロースト・チキン半匹」 をおとなしく食べやることにした。