どちらかと言えば都市部なんかより、田舎な景色や民族衣装を着た少数民族やその土地の先住民族なんかが出そうな場所が私の萌えポイント。
目的地へ行く途中に、古そうな村なんかが見えたりすると、目的地そっちのけで村を歩きたい気持ちの私を止められる者は誰もいない。
1日車をチャーターして、クサールからクサールへ巡る途中に、いかにも古そうな村が!あぁっ、こんな村を歩いてみた~い!「さっき通り過ぎたのは、なんていう村なの?」
「ベルベル人の村だよ。そこには寄らないよ。この先に良い景色の所があるから」
運転手の言う良い景色というのは、山や土漠が見渡せる ひらけた場所。
いや、そんなところじゃなくて、ベルベル人の村がいいですぅ。運転手さん、戻って下さい、お願いしますぅ…。お願いお願い…。
「時間がないよ~、じゃあ10分だけだよ、夕方には僕は家に帰るんだ」
10分だけかよ!それだけで、村のベルベル人とふれあいが持てるかよ!( ̄△ ̄;)
持てないけど、いいよそれで。運転手さん、家に帰りたいんだよね。うおー、村までダッシュ!
村に入った途端に、ベルベル人の子供達がよってくる。お~、しあわせ(´∀`)
「どこから来たの?日本から?こっちに来てよ、いいもの見せてあげる」
時間がないので、どこでもいいから素直に連行されてみる。連れて行かれた家は、大量のオリーブからオイルを採っている作業場のようだった。
チュニジアはアフリカの北端に位置していて地中海に面しており、すぐ対岸はイタリア。イタリアに負けず、ここでもオリーブがとても豊富に取れる。チュニジアでは朝昼晩、あらゆる料理にオリーブとオリーブオイルが使われている。都市部以外では、遥か彼方まで延々と連なるオリーブの木々を見渡せる素晴らしい景色を堪能できる。
彼方まで続くオリーブの木 |
ロバに挽かせる |
オリーブを絞る |
オリーブオイルを作っている所なんて初めて見たぁ。このように、ロバにぐるぐる挽かせている。そして大量のオリーブを絞っているのだった。
私はオリーブが大好きなので、オリーブを毎日食べられるチュニジアは堪らない!どんな料理にもオリーブとオリーブオイルがたっぷり使われているんだもの!(^¬^)
まだ町へ出る前の、できたてのオリーブオイルを舐めさせてもらった。
あぁぁぁ、んまいっ!(^▽^)
フランスパンにつけて食べさせてもらうと、あぁいくらでも食べられる~。
こんなにおいしいオリーブオイルを初めて食べた。そりゃそうだ、出荷前だもの。これ以上新鮮なものがあるだろうか?
はっ、しまった、運転手が待っている。早く車に帰らなくっちゃ。あぁ惜しい~。
「すごく楽しかったよ~、ありがとう、もう行かなくちゃ」
「ちょっと待って。気に入ったなら、これ買って行かない?できたてだよ。安くしとくよ」
うお、そう来るか!そんなオチかよ(゚∀゚;)
「この入れ物に詰めてあげるから」
空になったミネラルウォーターのペットボトルだった。しかも、汚い。しかし、それしか無いので仕方が無い。ありがとう。
思わぬプチ工場見学(?)ができて、とっても楽しく、充実した20分間だった。あ、運転手さん、待たせてゴメンね(´∀`;)