ジョグジャカルタの近くには、ボロブドゥールという世界3大仏教遺跡があるのだ。今回の旅の目玉だ。前にカンボジアのアンコールワットへは行っているし、このボロブドゥールの次には、残りの1つ、ミャンマーのバガンへ行く予定。
時間節約のため、ボロブドゥールへは半日のツアーに乗っかって行くことにした。
しかーし、バスで向かう道中、遺跡よりも魅力的なものが私の視界に!
なんと古そうな、しかし栄えてそうな、良い雰囲気の村があるではないか。行きたい!こんな村に行きたいんだよ、私は。
ガイドに 「さっき通り過ぎた村はなんていう名前なの?」 と聞いてみる。 「ムンティランだよ」
ムンティランか。わかったぞ。明日、早速行ってみよう!ヽ(゚∀゚)ノ
次の朝、みんな口々に 「スラマッパギ(おはよう)」 と挨拶しているインドネシア人。どうでもいいけど、朝っぱらから 「…ッパギ」 なんていう、ふざけた音でよく挨拶できるなぁ、インドネシア人。
早速、「おはよう Betty、今日はどこに行くの?」 などと口々に声をかけてくる人達。
「あの~、ムンティランっていう村、この近くにあるのかな?」
「あるよ」
「どうやって行くの?ムンティランに行きたいな」
「そこの大通りからバスが出てるよ。ターミナルまで乗って、そこで別のバスに乗り替えだ」
「よっしゃ!ありがとう!」
しかーし、大通りのどこにもバス停なんて無いじゃないか (´Д`;)
そこらへんでダベっている暇そうな人に聞く。なんでここは暇そうな人が多いんだ?
「○○ターミナルまで行きたいんだけど、バス停ってどこにあるのかな?」
「あぁ、バス停なんか無いよ。ここで適当に待ってな。適当に来るよ」
え、バス停も無いのかよ!?しかも、適当でいいのかよ!?(´∀`;)
さっきから馬車ばっかり通り過ぎるけど、ターミナル行きのバスなんて来ないよ!
…と、ダベっていた暇そうな人が 「来た来た、あれに乗れ」 と言う。車掌と思われるおっさんがバスの中から身を乗り出して 「○○ターミナル行き~、乗る人おらんか、おらんか~」 と連呼しながらやってきた。
…めっちゃ古そうなバス~!いつの時代のバスだよ!?レトロ感抜群。しかもドアが無いよ!
← ドアが無い
しかし、バス停が無いのにどうやって降りるのだろうか?観察していると、乗客は自分の降りたい所に来ると、コインのような硬いもので窓ガラスやバスの壁をカンカンカンと叩いて合図を出していた。するとバスが止まるのだった。乗りたいときは、「乗る!」 という意思表示をすれば、車掌がバスを停める。
ははぁ、香港のミニ・バスのような感じだね?
※香港のミニ・バスはルートだけが決まっており、どこでも乗り降り自由
そして、乗客から運賃を回収するのが車掌の役目のようだった。アナログ的でいいなぁ(´∀`*)
私もやってみたい!カンカンカン…。
そしてバスは 「○○行き~」 「カンカンカン」 を繰り返しながらムンティランへ向かった。
つづく