< つづき >
ターミナルで、バスを乗り換え、ムンティランに向かう。終点で降りる。思ったとおり、古そうな良い雰囲気の村だ。あぁ、こんな村を歩きたかったんだよ。
しかし、村は迷路のようになっており、適当にぐるぐる歩いていると勝手に細い路地へ路地へと入っていってしまい、終いには民家の玄関に入ってしまう。
どうしよう…難しいなぁ、この村は…。通り抜けは出来ないようになってるのか?
住民しか入れないような雰囲気の村だった。だって、どこを歩いても終いにはどこかの民家の玄関へつながっているんだもの…(´∀`;)
こんなところまで旅人は来ないのかも知れない。怪しい人と思われないか不安…。
行き止まり(民家の玄関)になると、引き返して別の小道に入る…を延々と繰り返していると、村人が何やらヒソヒソ言いながらワラワラと寄ってきた。
あぁっ、やっぱり!怪しい者と思われているのかもっ。 決して怪しい者ではありませんっ。決して民家に入ろうとしたワケじゃなくって~。というオーラを全身から発していると、
「道に迷ったの?」 「誰かを訪ねてきたの?」 「その人の名前を言ってごらん」 などとみんな口々に言っているようだ。
いやぁ、ただの、じゃらんじゃらん(散歩)です。
「??」
納得していないようだ。
「じゃらんじゃらんだよ!」 「あー、じゃらんじゃらん!(^-^)」
…納得したのか?
「で、誰を探してるの?」
だーかーらー(´∀`;)
なんだかみんな良い人っぽくて、世話焼きなんだけど、英語が通じないんだ!
「ちょっと待ってて。英語のわかる人を呼んでくるから」 と誰かが言ったようだ。1人の若者が向こうから連れられてやってきた。彼は英語がわかるようだ。
「迷ったの?誰かを探してるの?住所と名前はわかりますか?」 などと言っている。
「ただの散歩です、お願いだからほっといて~。村を歩きたいんです、あぁ~この村は古くて素敵な良い村ですね~」 と畳み掛けた。
「あぁ、そうなの~」 と、どよめく群集。
「香港から来ました」 「日本人です」 「近くの宿に泊まっています」 「1人旅です」 「はい、独身です」 「一昨日までバリにいました」 「インドネシアは3回目です」 「でもジャワ島は初めてです」 「ボロブドゥールはもちろん行きました」 「香港は9年です」 「10日間の休暇で来たんです」 「家族は日本で私だけ香港です」
私に向けられるフラッシュとマイクの数々。はぁはぁ…この辺でよろしいでしょうか、みなさん?(´∀`;)
さっきよりも人が増えているようだ。「何事?」 「外国人だよ、ほらほら」 などと言うので近所から人が集まってくるのだ。
記者会見の様子は次頁につづく…