< つづき >
引き続き1人で村をブラブラしたかったので、珍しい外国人に群がる記者団に別れを告げて、村散策に戻る。
すごく古そうな良い村なんだ、ここは。村人が良い人達なのはわかったので、ビビることなく思う存分ウロウロしてみる。
しばらく1人でウロウロしていると、路地の向こうから中学生ぐらいの女の子がダッシュでこちらに向かってくるのが見えた。
見たことあるなぁ。これは、さっき、記者団に混じって居た子かな?
私に向かって何かを必死に訴えかけているんだけど、少女はほとんど英語がしゃべれないようで、何を訴えているのか、全くわからない…。
「私」 「英語」 「No」 「おねえさん」 …ん~、スパイの暗号のようだ (´Д`;)
私の手を引いて、ダッシュでどこかへ連行しようとするので、連行されてみた。
着いたところは、小さな雑貨店だった。ここが少女の家のようだった。「中へ入って」 とゼスチャーで招かれたので、奥の部屋へ入れてもらった。
「ここに座って」 と、ソファーに座らされ、「何か飲む?」 と、炭酸ジュースが振舞われ、ゼスチャーで 「ここで待て」 と命令された。
奥から少女のお姉さんが出てきて、彼女は英語ができるらしく、通訳してくれた。
「あなたはどこから来たの?道に迷ったの?誰かを探しているの?この子は私の妹で、あなたのことを道に迷ったんじゃないかと思って心配でここに連れてきたみたい。この子は学生だけど私は学校を卒業して働いています。私は英語をしゃべれるから、なんでも聞いて。誰を探してるの?一緒に探そうか?」
おぉ、そういうことだったのか、少女、ありがとう。
しか~し!そんなこと、さっき記者会見でさんざんしゃべったじゃないか。全然聞いてなかったね君?
私は全然道に迷ってもいないし、誰も探していない、ただのヒマな旅人なので、しばらくお姉さんと雑談して時間をつぶしていると、奥からお母さんと赤ちゃんを抱いた住み込みの人(親戚?)が出てきて、私を取り囲み、再びおねえさんの通訳による記者会見が始まってしまった (´∀`;)
この村では、誰かにつかまる度に記者会見が開かれるのか…??再び同じ質問に答えまくる私。はぁはぁ…。この辺でよろしいでしょうか、皆さん?
しかし、みんな嬉しそうだ。いいなぁ、こういう村って(´-`).。oO
「私は村をブラブラしたいだけなので、引き続きブラブラします。ありがとう、じゃあね」 と去ろうとすると、
帰りはどうするのか?どうやって宿まで帰るのか?送って行こうか?道はわかるか?
などと質問攻めにあった。うぅぅ、どこまでも世話焼きで親切な人達なんだ。
しかし、もともと私は予定もなくフラッとこの村へやってきて、帰りたいときに適当に宿まで帰るので、放っておいてもらって構わないんだけどな~。
じゃあ、もし帰るときに迷ったら、絶対うちに寄ってね。うちの場所はわかるよね?
と、念を押された。ホントにありがとう~。
しかし、「バス停はどこですか?」 と聞いてバス停に辿り着くことはできそうだけど、方向音痴の私が再びこの家へ戻ってくる方が難しいと思われた…(*^_^*)
ありがとう(^-^)