■ 香港経由、旅たびアジア

チベット編タイトル

< ラサの五体投地 >

お参りをする人たち

今回は、世界文化遺産にも登録されいるジョカン(大照寺) という有名な寺院のすぐ裏にあるホテルに泊まったのだけど、便利な場所でヨカッタネ、とかなんとかいうより度肝を抜かれたのは、朝・昼・晩と、途切れることなく寺院の周りをブツブツ経を唱えながら、グルグルグルグル…(中略)…グルグルグルグル…回る人の数!

マニ車*を回しながら回る人、五体投地しながら回る人、犬の散歩を兼ねながら回る人…。おびただしい数の人が経を唱えながら、ひたすら寺院の周りを回っているのだった。
(*マニ車…転経器。1回廻すと経文を1回唱えたのと同じ効果があるという道具。上の写真の右側に並んでいるのがそれ。手で持てるハンディタイプのはこんなの↓)

ハンディタイプのマニ車

チベットの仏教徒はとても信心深い!

巡礼者は、チベット各地からこのラサを、そして、最も聖なる寺院であるジョカンを目指してここへやってくるので、最終的におびただしい数の信者達が寺院の周りをグルグル回っているのだった。

寺院を中心に右回りに回るのが基本だ。これをコルラという。

ここで、1人だけ流れに逆行して歩くのは恥ずかしい…。流れるプールに逆らって泳ぐお調子者の小学生のようになってしまうので要注意だ!

朝7時に目を覚まして下を見ると、もう巡礼者たちがグルグル回っていた。そして人の流れは日が暮れるまで途切れないのだった。

さらに、ジョカン寺院前では、これまたものすごい数の信者が延々と五体投地をくり返していた!

グルグル回る人たち
グルグル回る人たち
五体投地をくり返す人たち
五体投地をくり返す人たち
五体投地で回る信者
五体投地で回る信者

合掌した手を頭の上、顔、胸、のあたりにかざした後、地面に寝転び、地面に額をくっつけたまま、頭の上で再び合掌して起き上がる…。これを何十回とくり返していた。

延々と、立っては寝転び、立っては寝転び…をくり返す人たち。これは何回くり返すのかな?息が切れるまで、かな?

というより、高地でそんな荒行をすると、私ならあっと言う間に息が切れて死んでしまう…。それを、おじいさんや おばあさんのような高齢の巡礼者がくり返しているのだった。

額に たんこぶのような五体投地ダコ(?) のようなものができている人もいた。両足をヒモで結び、案山子スタイルで五体投地している人たちもいた。

地面には、ヨガ・マットのように、布を敷いてそのうえで五体投地をしていた。そうだよね~、でないと、膝が血まみれになるよね~(´Д`;)
きっとみんな、マイ・五体投地マットのようなものを持っているのに違いない。

さらに度肝を抜かれたのは、五体投地をしながら寺院の周りを回っている人たちだった。

五体投地をしながら、だよ、みなさん!ただ歩いて回るだけでも結構かかるのに、なんてこった。

地面に体を投げ出し、2~3歩進み、また地面に体を投げ出し、2~3歩進む人たち。

もっとすごい猛者たちは、チベットの各地から五体投地をしながら、ここラサを目指して這ってくる巡礼者たちなのだった。何ヶ月もかかって。そんな人がいるのかぁ!

信仰って一体なに!?

私の理解を超えていた。いつしかカメラを構えていた手が止まり、頭が真っ白になっていた。

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