■ 香港経由、旅たびアジア

チベット編タイトル

< 尼寺は癒し系 >

読経をする尼さんたち

おぉ、ここは今までに見てきた他の寺院とは雰囲気が全然違うぞ!きれい、かわいい、華やか、何と言っても、花が咲き乱れているじゃないか。

ここはどこ?私はだれ?( ゚Д゚)ポカーン・・・??

ここは、アニ・ツァングン寺、尼寺だ。当たり前だけど、尼さんがいっぱい。チベットに、こんなにたくさん尼さんがいたなんて。

ラサの三大尼僧院だそうだ。てことは、チベットには他にももっと尼さんが生息しているの~?(゚Д゚)

ここでは、年季の入った尼僧から、うら若き乙女まで、多数の尼さんが一緒に生活しながら修行をしているようだった。なんとなくホッとする雰囲気。敷地内に、宿舎とお堂と作業場とマニ車…等が混在していた。

何と言っても、本堂の前には花が可憐に咲き乱れ、宿舎がこれまた、とってもカワイイ。こんな宿舎なら私も寝泊りしてみた~い。さすが、女性の寺院は違うなぁ(´∀`)

トイレは共同のようで、部屋の外にあるようだったが、場所を確認せずともそのニオイが場所を強烈に主張していた。ん~、せっかくきれいな尼寺なのに、当番を決めてトイレ掃除くらいせんかぁ、この尼、…あ、いや、なんでもありません。

また、ここの尼さんたちは、みんなとってもフレンドリーなのだった。私がそ~っと部屋を覗き込んでいると、こっちへ来なさい、と手招きしてくれるのだった。

ここは有名な尼寺なので、観光客も多数訪れるだろうに、尼さん達はいちいち他所から来た私達に興味シンシン。しかも皆、やわらかな笑顔だ。

写真を撮らせてくれたり、一緒に記念撮影をしたりしていたが、突如、1人のフレンドリーな尼さんが 「私にも撮らせて~」 と、私達のカメラを取り上げる。

あっ、なにをするか、この尼、…あ、いや、いいよ、撮って下さい(´∀`;)

彼女達は、作業場で、マニ車に入れる経文を作ったりと、なごやかに数グループでいろいろな作業をしているのだった。これも修行の一種なのかな?

尼寺に咲く花
色とりどりの花が
かわいい宿舎
かわいい宿舎
カメラを取り上げる尼
カメラを取り上げる尼

本堂の方へ上がってみると、数十人の尼さんたちがそろって読経をしていた。

そこだけ他と空気が違うような、厳かな時間が流れていた。低く柔らかな女性の声だけで奏でられる読経のハーモニーというものを初めて聴いた。

ゆるゆると全員で声を合わせて読経をしながら、尼さん達はチラチラと私達の方を見る。目が合うと、微笑んでくれたり、手招きをしたりしてくれ、やはりとてもフレンドリーだ。

どれほどの長い経文なのか、彼女達の読経はいつ果てるともなく延々と続く。

しかも、そのメロディ(?)は、あるのか無いのか、なんとなく合っているようでバラバラのようで、でも要所要所ではツボがあるのか、ときどきハモっているようだ。

合わさったり崩れたりしながら、ゆるゆると上下しながら続く読経のメロディ。

あぁ、癒される~(´-`).。oO

私は去りがたく、しばらく隅に座っていた。私自身が読経をせずとも、彼女達のやわらかな声が私の心の中の硬いものをほろほろと溶かしていくようだった。

あぁ、尼寺に来てよかったぁ~。

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