■ 香港経由、旅たびアジア

ネパール編タイトル

< 子供が車掌をする >

寺院でロウソクをともす人

カトマンズでは、移動はほとんどローカル・バスで済ませた。バスならタクシーの10分の1程の値段で移動できるもんね~。

車体の前面にネパール文字でしか行き先が書かれていない不親切なバスに乗りまくり、町から町へ移動。

読めないよ、行き先が!( ̄ロ ̄lll)

そのかわり、バスには必ず車掌が乗っており、行き先を連呼しながらやってくる。「乗る!」 という意思表示をすれば、その場で停まり、乗せてくれる。そして、「降りる!」 と言えば、その場で降ろしてくれる。料金は直接その車掌に払う。

ここで特筆すべきは、車掌の多くが子供、ということだった。平日の昼間に、中学生ぐらいの子供が車掌をして働いているのだった。

学校へは行かないの?日本で言えば義務教育の年齢なのに。

ミニバスに同乗したネパール人の青年に聞いてみた。

「子供の車掌がすごく多いよね?あの子達は学校へ行かないの?」
「みんなが学校へ行けるとは限らないよ。貧しいから仕方ないんだ、ネパールはいろいろな事情があるんだよ」

「ボーダ、ボーダ、ボーダ、乗らんか、乗らんか~!」 と、バスから身を乗り出して大声で連呼し、乗客を募る。そりゃもう大人顔負けの働きっぷりなのだった。

そんな車掌が、あっちにもこっちにも居た。さんざんバスを乗りたおしたが、実にその半分ぐらいが子供の車掌なのだった。

運賃はといえば、1度もボラることなく、きっちりお釣りが返ってきた。

外国人だからボッタクッてやろう、という大人の汚さも まだ持ち合わせていず、ただひたすら一生懸命に働いていた。とっても清々しい感じがした。

よく、その国の貧しさは子供が働く割合と比例する、と言われる。本当は学校に行くのがいいのだと思う。日本の子供のように、登校拒否をしたり学校をサボったりできるのは、贅沢なことなのだ。

日本とは事情の違うネパール、大声を張り上げて、大人顔負けにひたすら一生懸命働くカトマンズの子供たちはたくましいなぁ、と思ってしまった。

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