ネパールにはたくさんのチベット人が住んでいるので、チベット仏教寺院もある。そのうちの1つの、スワヤンブナート寺院に行ってみた。有名だ。
あぁ、しかーし…。ここに行くには、とっても勇気が要ったのだ。
ガイドブックを穴があくほど眺めながら、真剣に迷いに迷う。花びらをプチプチちぎりながら、行く、行かない、行く、行かない、行く、行く…。行くぞ。
この寺院の別名は、「モンキー・テンプル」。猿寺かい!
実は、猿が怖い私…(´Д`;)
「猿が多い」、「買い物袋を持っている人は要注意」、「抵抗して負傷した人もいるのでやっかいだ」 などと、ガイドブックもビシバシ私を脅しまくる。
いいよ、勇気を出して行ってくるよ。でも、1人旅なので、助けてくれる人がいないのが難点だ…。どこかで適当にネパール人を調達しようか…?
と、思っていたら、フレンドリーでヒマなネパール人が寺の入り口で話しかけてきてくれた。 おっさんだ。本当は長髪のイケメンが好みなんだけど、このさい誰でもいいぞ~。この人にくっついていよう!
寺院には、本当にシャレにならないぐらい、猿がいた。
← 天敵
どきどき…(;´Д`)
「こんなにいっぱい猿がいるよ、怖いよ~。猿は襲ってくる?」
「いや、何もしなければ大丈夫だよ。ここの猿は慣れてるから普通は人を襲ったりしないよ」
って、それ、前に私が猿に襲われたインドネシアでも聞いたセリフだ。
私は首からカメラを提げていて、そのカメラを布カバーで包んでいるので、それを食べ物と間違えられないか心配だ。カメラを盗られることだけは阻止しないと!
「これ、食べ物じゃないから大丈夫だよね、ね?」
「あぁ、ここは観光客が多いので猿もカメラとわかってるよ、大丈夫だよ」
どきどき…(;´Д`)
「でも、もし襲われて、君が猿と格闘したりすると、途端に集団で襲われるから気をつけて」
えぇぇぇぇ~っ!?( ̄ロ ̄lll)
「猿は団結力が強いんだ。前にボクはここで、仔猿の死体が地面に転がっていてじゃまだったので、ポンと蹴って歩いたことがあったんだ。そしたら、一斉にたくさんの猿が襲ってきて、思いっきり咬まれたよ。ほら、ここ」
どえぇぇぇぇ~っ!?( ̄ロ ̄lll)
「そそそそそんなことがあったんですかぁ。たたたたたたすけてね、襲われたら」
「うん、普通は大丈夫だから(笑)」
そうだ、前回の教訓を思い出して、私がビビッていることを猿達に知られないようにしよう!堂々と歩くんだ!カメラはカバーから出して、思いっきり食べ物でないことを猿達にアピールしよう! そうだ、仔猿には近づかないようにしよう!
しまった、せっかくチベット寺院に来たんだから、寺院を見学しよう、寺院を。猿ばっかり見ててどうする。猿を見学に来たんじゃないんだから…(´Д`;)
などと、なんだかわからないが、とにかく猿に気を取られてゆっくり見学できなかったスワヤンブナート寺院…。
たぶん、スワヤンブナートは、こんなところでした。
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