今回はカトマンズを中心に、周りの古い村や寺などをグルグルと回ったのだが、主にローカル・バスで回った。バスならタクシーの10分の1以下の値段だ。
周辺への移動がしやすいように、便利なバスターミナルがあるカトマンズの中心あたりに宿を取ってあったのだ。ターミナルを拠点に移動すれば簡単だ。
バスは、車掌がドアから身を乗り出して「○○行き~」と連呼しながらやってきて、「乗る!」という意思表示をすれば客の前でバスが停まるようになっていた。
しかーし、このバスが、もう、なっていない!(゚Д゚#)
バスの前面に行き先が書いてあるのだけど、ネパールの文字で書いてあるので、外国人の私は全く読めないじゃないか…。
しかも、その横にルート番号が書いてあるのだけど、アラビア数字のものもあればネパール文字のものもあり、やはりネパール数字は読めない( ̄ロ ̄lll)
数字ぐらい普通に書いてくれぇ。
不親切だ…。外国人はバスになど乗らず、高いタクシーを利用しろ、ということなのか!?
そうはいくか、バスを乗り回してやるぞー!
← 行き先表示は思いっきりネパール文字
ネパールの英語も、インド英語の法則と同じく、「R」 の文字を思いっきり 「る」 と発音する。バス・ターミナルは、ネパールでは 「バス・パーク」 というので、思いっきり 「バス・パルク!」 と言えば通じる。
とりあえず、バス・パルクに行くのにバスを捉まえたいんだけど、走ってくるバスを捉まえるのは難しかった…。行き先と番号が読めないんだもの (T∀T)
次々とやってくるバスの どれが私の乗りたいバスなのか わからない。
その代わり、車掌が身を乗り出して行き先を連呼しているのを耳で聞けばいいんだけど、これがまたネパールの発音がガイドブックに書いてある発音と微妙に違い、また、地名を独特の省略形で連呼していたりして、聞き取れないのだった…。
もう、ネパールのバスは外国人を乗せる気、全く無しっ!うぬぬ~。
もうどれでもいいから、やってくるバスを片っ端から停めて 「バス・パルク(行き)?」 と聞く。
「バス・パルク?」 「No」
「バス・パルク?」 「No」
「バス・パルク?」 「Yes、バス・パルク」 …これだ!乗る。
ローカル・バスはスリが多発し危険だ、と予めネパール人の友人から聞いていたんだけど、バスの旅は埃っぽかったが結構楽しかった。幸い、スリになんて1度も遭わなかった。バスは不親切(?)だけど、人々はみんな親切だった。
しかも、さんざんバスに乗りたおしたのに、ただの1度もボラれなかった。
これはすごい。ただの1度もボラれなかったのだ!こんな快適なことがあるだろうか!
こんなに安い金額で移動しまくってスンマセン…などとワケのわからないことを思いながら今回の旅で私が1番使った単語は 「バス・パルク?」 かも知れない。