■ 香港経由、旅たびアジア

インド死闘編タイトル

< 写りたいんです! >

路地裏の人々

私は写真が好きなので、休日も平日も晴の日も雨の日もいつでもカメラは持ち歩いている。化粧ポーチは忘れてもカメラは忘れない。…って、本当にそんなことでいいのかな?(^o^;

街を歩いていて香港的風景を撮るもの好きだけど、なんといっても旅に出た先で、人間を撮るのが好きだ。特に、何かをしている人。立ち話をするおばさんとか、店番をする果物屋のおじさんとか、靴磨きをする少年とか…。

そしてインドでは、もう写真撮り放題のウハウハ状態だったのだ。なんせ、カメラを持っていると、向こうから寄ってくるんだもの (^¬^)

どうやらインド人は、写真に撮られるのが大好きな人種のようだ。そんなにカメラが珍しいのかな?

カメラを向けると、嫌がらないどころか、必ずカメラ目線でポーズを取ってくれるし、私がシャッターを押すまでジッと待っている。もう、撮られる気マンマンなのだった。

また、いかにも撮ってほしそう~に、私のまわりをウロウロとついてくるおじさんやおばさんが続出。君ら、子供かよ(笑)

そして、撮ってあげると、満足したように去っていく。お金をくれ、とか、写真を送ってくれ、とかいうのはないようだ。撮るだけでいいのかよ (゚Д゚)

ガンジス河の岸辺で祈る人々を撮っていると、後から私の肩を叩く者がいる。振り返ると、おばあさんから子供までの一家6人が勢ぞろいしていて 「撮ってくれ」 と言う。カメラを向けると、一斉にポーズを取る。…カシャ! そして満足気に去っていくのだった。ただ 「撮られるだけ」 でいいようだった…。

また、屋台のおじさんを被写体に狙っていると、横から別のおじさんがバイクで割り込んできて、ジッとこちらを向いてポーズを取っている。どうやら、私がシャッターを押すまでどかない気らしい。はいはい、わかった、おじさんも撮ってあげるよ。…カシャ! そして満足気に去っていくのだった。

きれいなサリー屋の前でサリーをバックに記念撮影しようとしているとどこからともなく青年の2人組がやってきて、「一緒に撮って~」 と言う。予期せぬインド人とのスリーショットになってしまった。…カシャ! そして青年達は満足気に去って行くのだった。本当に撮られるだけでいいようだった。

至る所で、後ろから肩を叩かれ、おじさんが 「うちの娘を撮ってくれ」 などと言う。「私の妹を撮って~」 「僕も~」 はいはい、…カシャ!
また、「うちの犬を撮ってくれ」 というのまであった。…犬かよ。しかも、めっちゃ普通の犬 (゚Д゚)

     *  *  *

私は細くてマイナーな路地裏なんかが好きで、日常風景を撮りたくて、よく当てもなくウロウロするのだが、こんな路地裏では観光客も少ないらしく、一瞬でワラワラと子供たちが集まってくる。しかも、この観光客がカメラなんか持ってた日にゃ~!

「うぉ~、撮って撮って~」 「私も私も~」o(*^▽^*)o
「ちょっと待って、妹を家から呼んでくるから~」 「うきゃ~!」

のどかな昼下がりのひとときが、一瞬にして騒然とした午後に!( ̄□ ̄;)

あっ、1人の子供は、さっきと違う服を着て出てきたぞ。どうやら、自分のお気に入りの服にわざわざ着替えてきたようだ。

ここぞとばかりに、いろんなポーズではじける悪ガキ。調子に乗った悪ガキは勝手に他人のバイクなんかに乗ってポーズを取っている。それ、いいのかよ、誰のバイクだよ!しかも、キマッてるつもりだろうけど、洟たれてるよ!

私は、人生の年輪を深く顔に刻んだおばあさんなんかも大好きだが子供を撮るのも大好きなのだ。いつもどこの子供も、笑顔が無邪気にはじけているから (´∀`)

この路地裏でのひと時は、私も子供たちも本当に楽しかった。

と、突然、
「こらっ、うるさいよ、静かにしなさーーい!!」
と、お母さんらしき人に怒られてしまった。 …スンマセン。こんなに騒がせたのは私です…。

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