１月末のカルカッタ。ぽかぽか汗ばむ陽気の中を１人であてもなく路地裏散策していると、遠くから獅子舞のような鐘と太鼓の音が聞こえてきた。
えぇ～っ、なになに？
音を頼りに路地を曲がって曲がって発見したのは …中華な獅子舞だ！
おぉ～っと、すごいぞぉ！ o(*^▽^*)o
本格的な紅白２頭の獅子が音に合わせて舞っていた。
そうだった、今日は旧正月の１日目にあたる元日（年初一） なのだった。
獅子を出しているのは、地元のカンフー道場か？ユニフォームに漢字で 「青年」、垂れ幕に 「中国街」 という文字が見える。街を練り歩く獅子舞に、「うきゃ～！」 と走り寄ってきては、「うきゃ～！」 と逃げ惑うインド人キッズたち…。
ん～、香港には無い光景だ (´∀｀;)
インドの子供は獅子舞を見慣れていないのかな？それとも、無邪気なのかな？単に、お調子者なのかも知れない…。
* * *
私が香港に来て最初の数年間は、旧正月を香港で過ごしていた。旧正月には必ず各カンフー道場による獅子舞が街を練り歩き、花火が上がり、ビルはネオンで着飾る…そんな香港的風景を楽しんでいた。
しかし、香港生活も数年経ってそんな風景にも慣れてきたので（？）、ここ数年はずっと、年に１番長い旧正月休みを利用して海外に出ることにしていた。
なので、ひっさびさに見た旧正月の獅子舞だった。インドのカルカッタで！カンゲキ～！(^▽^)
* * *
道場の人たちは、華僑とインド人の混合メンバーのようだった。その中で、華僑と思われる人に声を掛けてみた。
「あなたはチャイニーズなの？」
「そうだよ、華僑だよ」 …やはり。
私が獅子舞に興味を示すと、自らいろいろと説明してくれた。
カルカッタはインドで唯一の中華街のある街だそうだ。毎年、旧正月にはインド近郊の中華街に住む華僑の人達みんながここに集結！この紅白２頭の獅子は、はるばる香港から持ってきたものだそうだ。
こうやって海外に移り住んでも中華の伝統を守っているチャイニーズは素晴らしい。
私は日本人だけど、現在香港に住んでいて、中国カンフーも習っているよ、旧正月休みを利用してインドに来たんです、と言うと、大変喜んでくれた。
私は中国式の獅子舞が大好きなんだ！
そして、延々と彼の説明を聞きながら、しばらく獅子舞について一緒にグルグルとカルカッタの路地を練り歩いた。
あぁ来てよかった、カルカッタ (´∀`)
