■ 香港経由、旅たびアジア

インド死闘編タイトル

< 切符への道 3 - バトルは続くよどこまでも - >

青空散髪屋さん

<つづき>

ただのデリー駅2階の窓口が、こんなに辿り着くのが難しい場所だとは思わなかった…。やっと順番が回ってきた私、アグラまで2枚、と言うと、USドルで支払いか?と聞いてくる。インド・ルピーで、と言うと、ならインド国内の銀行で両替したレシートを見せろ、と言う。

…ないよそんなもん、香港の重慶マンション(レートの良い両替屋があるビル)で予め両替してきたんだよ。すると窓口のおっさんが言うことには

「だめだ、両替レシートが無いならUSドルで払え。USドル窓口はあっちだ」

…って、え~~っ!?( ̄□ ̄;)
これだけさんざん並んでやっと辿り着いたのに、また隣の窓口に並びなおしかよ!?ふざけるな~!そんなバカみたいなこと、淡々と言うな、淡々と!

朝から数々の難関を突破して、やっとの思いで栄光の2階の窓口まで辿り着いたのに、この時点で既に私はもうヘロヘロだったのだ。もうここまでくれば意地悪としか思えない。おとなしく今からまたドル窓口の列の最後尾に並び直すと思っているのだろうか。
否!
バトル開始。

ここはインドで、インド・ルピーでちゃんと払うって言ってんのに、なんでダメなんですか!?
ダメなんだ、USドルで払え、でないと、チケットは売らん。
何をー!?金はちゃんと払うって言ってんのに、席があるならチケット売ってよ~。
ダメだ!
なんで!?その理由わぁー!?さっきの外人もこのルピーの窓口で買ったじゃないか。

…と言うような不毛なやりとりが延々と繰り返され、なんだか後に並んでいる人にも申し訳なくなってきたが、そんなことは言ってられない、ここで引き下がってたまるか、切符売り場で、お金があるのに切符が買えない、この理不尽…。

にらみ合う私と窓口のインド人…。

しかし、今ここで切符を買わないと、今日の午後の友達との約束に遅刻する。香港から別ルートでインドに入ってきている1人旅の友達とデリーで落ち合うことになっており、この後ランチの約束があったのだ。数々のショッカーにじゃまされたお陰で、既にもう遅刻する時間だ。それに、また1から並びなおす気力もない。

最初から延々と英語でバトルしてきていた私だったが、もうムカついてきて、しかも思考能力も低下、英語に時々広東語が混じり、気がついたら関西弁で吠えていた。

「なんでやねんっ!ルピーで払うって言うてんねんから、それの何があかんねん!」
と机を叩き、怒鳴る私。

一瞬ひるんだインド人。しばし沈黙の後、インド人が負けた。

おぉ。 離れたところにある端っこの小さなカウンターを指差し、しぶしぶ、という感じで、
「なら、あそこの窓口で紙切れをもらって来い。それで特別に切符を出してやるから」

うぉぉ、やったぁ。やっと、チケットまで辿り着いたぁ!・゜゜・ヽ(T∀T) ノ・゜゜・

しかし、油断大敵。 「もしかして、私が列を離れたら、また最後尾に並べなんて言わないだろな?またここへ戻ってきて、速攻で切符を出してくれるんだろな?」 と再び英語に戻り、冷静に確認。

と同時に友達に 「私が紙をもらってくるから、アンタはここに居て、絶対動かないでよ」 と言おうと思って友達を見たら…。

あぁ、知らぬうちに友達が幽体離脱していた( ̄ロ ̄lll)

もう思考能力5%らしい。死んでいるのか生きているのかわからない。おい、大丈夫か、友達っ。ここで待っててね。すぐ戻ってくるからね。

そしてアグラ行きの切符を無事ゲットし、別の友達との待ち合わせ場所に急いだが、数々のショッカーにジャマされたお陰で、大幅に遅刻し、結局友達には会えなかった。
il||li _| ̄|○ il||li

友達ごめんっ。私のせいじゃないよ~。私は充分闘った…。

▲PageTop

Copyright © 2005-2013 香港経由、旅たびアジア By Betty. All rights reserved.

inserted by FC2 system