■ 香港経由、旅たびアジア

香港生活編タイトル

< レストランに舞うハゲ鷹 >

正月の夜景

香港のレストランの特徴。
それは、食べ終わって箸を置いた瞬間、または、食べ終える直前に皿を下げられること。

あまりの早業なので、自分の目の前にある皿が下げられる瞬間が見えないほどだ。日本人なら、ちょっぴりムッとすること間違いなし!

まだ食べている最中なのに 「お下げしてよろしいですか?」 と聞いてくるのはやめてほしい。思いっきり残っているのに、どう見たら食べ終わったように見えるのか?

また、「お下げしてよろしいですか?」 と聞いてくるのはまだマシな方で、何も聞かずに、勝手にサッと皿を下げるのは、もっとやめてほしい。

まだ食べ終わってないっちゅーねんっ(ノ`д´)ノ┻━┻

香港中どこのレストランでも、この早業パフォーマンスが義務づけられているようだ。

香港では、自分の好きなおかずは先に食べるべし。最後まで残しておいて食べようと思っていると、食べる前に下げられて悲しい思いをすること間違いなし。

以前、香港に買い付けに来た日本からの客を案内中、ひと休みのため途中でカフェに入ったときのこと。私達はケーキセットを注文した。苺のショートケーキだった。 和やかにケーキでお茶をしていたとき突然、「あっ!いつ私のケーキが下げられたの!?」 と叫ぶ客。

えぇっ( ̄△ ̄lll)

なんと私も客も知らないうちに皿が下げられていた。どんな早業で!?いくらおしゃべりに夢中だったからと言って、自分の目の前にある皿が下げられる瞬間さえ見えない、ってどうよ? 香港の店員は忍者か!?

「最後に食べようと思って苺だけ残していたのに。どうしてくれる!」 と、うなる客。
あぁ、客の機嫌が悪くなった、どうしてくれる!(´Д`;)

そんな早業パフォーマンス、私は一生、必要ないから!

また、ある時など、有名な中華料理屋で前菜のスープを飲んでいたときのこと。思いっきり私が飲んでる最中に横からニュ~っと手が出てきてスープの受け皿ごと持って行かれた。私は、右手にレンゲを持ったまま。

受け皿が汚れたので、受け皿だけを交換してくれるものと思って、レンゲを持ったまま待っていたが、ふと気づくと、そのままスープを持ってはるか彼方の厨房に入っていく店員の小さな後姿が目に入った。その時初めて気づいたのだ。飲みかけのスープが下げれられたということに!

じゃあ、私のこの右手のレンゲは一体ナンデスカ!?一体どう~見たらこれが 「飲み終わった」 状態に見えるのか、原稿用紙2枚以内で説明してほしかった。しかも、「お下げしてよろしいですか?」 と聞けよ!(`д´;)

これを私は友達と 「ハゲ鷹が上空を舞う」 と表現している。
「あ、そろそろハゲ鷹が上空を舞い始めたよ。要注意!」 という風に使う。

食べ始めはいいのだが、そろそろ食べ終わりかな、という頃になると、まわりを複数のハゲ鷹が旋回し始める。

右手に箸、そして左手で皿を防御しながら食べないと、いきなりハゲ鷹に横から目にも止まらぬ早業で皿を持って行かれる。油断大敵。危険危険っ。

また、全部食べ終わるまで上空を舞いながら待つハゲ鷹はいいんだけど、食べ終わって箸を置いた 「瞬間」 に皿をかっさらうのはやめてほしい。私が箸を置いてから ハゲ鷹の足が皿を掴むまで、0.3秒。私の真後ろで待機してたのか、ハゲ鷹!

香港のレストランはスリル満点だ。

真正面からガシガシとチキンレースを仕掛けてくる香港人に対抗する技は見つけたけれど、このハゲ鷹たちに対抗する技はまだ見つかっていない。

どなたか技を編み出した方は、教えて欲しおます。

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