香港には結局11年住んだ。日本への帰国が決まり、持ち物の整理をしていたのだけど、一体私は、この狭い部屋のどこにこれだけ大量の要らないものを溜め込んでいたのか!今回、捨てた捨てたぁ、要らない服、本、雑誌、ビデオを…。
大漁、あ、いや、大量だぁ!(´Д`;)
あぁ、もっと早く、こうやって部屋の整理をしていれば、この狭い部屋をもっと広く快適に使えたんじゃないか!!
皆さまも、「部屋が片付かない、要らないものが多いのでは?」 とお嘆きの方は、いっそ引越しする気持ちで部屋を片付けてみれば、きれいになること間違いなし!
しかし、片付けが遅々としてなかなか進まないのは、つい思い出にひたってしまったり、本や手紙を読んでしまったりするからなのだった。
そう、手紙。
香港に来たばかりのまだパソコンが無かった頃は、日本の友達が実にマメに手紙を送ってくれていた。
中学の同級生、高校の同級生、職場の同僚、広東語仲間、メタル仲間、1人暮らしをしていたときの大家さん、バイト仲間、そして両親。
手書きはその人の顔が見えるようで、いいね。
手書きの文字はそれ自体がその人の 「ロゴ」 になっていて、字を見ただけで誰からの手紙かがすぐにわかる。性格も文字に出ているような気がする。
特に多かったのが返還前後。これは世紀の大ニュースで、日本でもよく報道されていたのに違いない。そして「自分の友達が1人香港に住んでいるんだ」と思ってくれていたのに違いない。
メタル友達からは、メタル不毛の香港に住む私のために、メタル最新情報の他、わざわざラジオ番組を録音したテープをマメに送ってくれたりしていた。…テープかよ!?(^o^;
ありがとう。
そして、私は犬が好きなので、犬のポストカードが多数!
初期の頃の手紙に共通していた内容は、「もし香港生活がしんどいなら、笑えへんから、ムリせんと早よ帰っておいでや」 というものだった。
香港に来た当初は、なかなかビザがうまく行かなくて苦節の1年だった。ビザが下りたのは来港してから実に10ヵ月後だったのだから。
しかし、私1人が頑張ってここまで来たんじゃないんだね。
香港で、ビザに関する助言をくれたり、転職活動を手伝ってくれたり 引越し先を決めるのに広東語でヘルプしてくれたり、 実質的なヘルプを香港でたくさんの友達にもらったが、 精神的なヘルプを実は遠く離れた日本からたくさんの友達に もらっていたのだった。
日本にいた頃は、自分は1人で生きてるんじゃない、なんて思ったことなかったのに。
何度も繰り返し手紙をくれた友達、本当に感謝しています。
どうもありがとう (´-`).。oO