■ 香港経由、旅たびアジア

香港生活編タイトル

< 料理本 >

レトロなポストカード

日本に帰国するにあたり、持ち物全部を 「日本に持って帰るもの/香港で処分するもの」 に分けなくちゃいけない。荷物をチェックしていると、香港に来たばかりの頃にゲットした料理本が出てきた。懐かしい。

   *   *   *

香港に来た当初、3ヶ月は知人の香港人宅にホームステイだったが、約束の3ヶ月経つとホームステイ先を出て、1人暮らしを始めた。旺角(モンコク)で(笑)
※旺角 : ローカル色満載な土地。ヤクザも多いソープ街。

日本にいた頃も1人暮らしだったが、会社の帰りにスーパーに寄り、まっすぐ帰る日はいつも自炊していた。作るのは日本食のみ。

旺角の市場では中国野菜ばっかりで日本食の食材なんてなかなか無いよ~、と電話で実家の母親にグチをこぼしたりしていた。

旺角の青空市場では、生きたカエルや牛の心臓や、生きた鶏や烏骨鶏が売られていて、新鮮バリバリ。あとは中国野菜。牛の心臓なんて、どうやって調理するのかわからない (´Д`;)

慣れてくると、近くのスーパーで日本と似た食材を調達し、調味料だけは日系のスーパーで揃えて、うまく家で和食を作れるようになったのだが、旺角に引っ越したばかりの頃って、エネルギッシュな香港スタイルに圧倒されまくり…(^-^;


しばらくして、実家から荷物が届いた。

「中国野菜で作るおかず」 という料理本だった。

別にリクエストしてないのに。本屋で探したんだろうなぁ。きっと日本の母が私の食生活を心配してくれたのに違いない。その親心に涙が出た。お母さん、ありがとう(゜-A) ホロリ

しかし、香港って、実は外食の街なのだ。いくらでも外で安く中華が食べられる。いつでも。誰とでも。 会社でもお昼はみんなで揃って中華の出前。休日は飲茶。家でまで中華食べたくないよ。

とうとう私は家ではひたすら和食を作り続けたのだった。

お母さん、ごめん (´Д`;)

※もう要らないけど、この 「中国野菜で作るおかず」 は、処分しないし、香港の友達にもあげないよ。日本に持って帰る荷物に分類することにした。この本を見るとウルウルしてしまう。そして初めて香港で1人暮らしを始めた頃のことを思い出す。

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