■ 香港経由、旅たびアジア

中国編タイトル

< 北京 2  - 北京の屋台 >

犬肉の表記が見えるレストラン

さて、今度は私が 「何を食べたい?」 と聞かれる番だが、北京らしいローカルなものなら何でも大歓迎だ~(^¬^)

しかーし!私と友達の中で、絶対にこれだけは食べない!と決めていたものがあった。それは、犬!Dog!狗肉だ

そりゃ私は香港でいろんなものを食べてきたよ。鶏の足や、アヒルの水かき、カエル、蛇、鶏の睾丸、アヒルの舌、豚の血(塊)…等々。これらは結構香港でポピュラーだ。ただし、犬・猫を食べることは香港では禁止されているが、しかし国境を越えて1歩中国へ入ればOKなのだ。中国は無法地帯。親以外ならなんでも食べる。

予想通りというか、きっとそうくるだろうとは思っていたが、北京の町中では私の想像以上に 「犬」 がフツーに食べられているようだった。レストランの入り口に 「牛・豚・鶏・狗」 という文字がフツーに踊っていた。わーお!( ̄ロ ̄lll)

私が犬を食べない理由は、人間を食べない理由と同じだ。趣味嗜好の問題でなく道徳的問題だ。私の中での動物分類は、ヒトは同種の仲間、イヌは友達、それ以外は食料となる道もあり、という概念だ。

と思っていたら、仲良く金網に入れられた鶏と犬を屋根の上に乗せたトラックが、私の目の前を通過していった。見るからに食料だ。きっと地獄行きに違いない。柴犬のような犬だった。機嫌よさそうに運ばれていくかわいい柴犬(もどき?)を見ながら私の頭のなかでは悲しげな 「ドナドナ」 のメロディがぐるぐるとリピートされていた。

そういうワケで、「犬以外のおいしいものを食べに連れて行って下さい」 とリクエスト。できるだけ、安くておいしくて普通なもので、北京らしいものを希望。

友達によると、餃子が有名だそうで、地元のおいしい餃子屋さんに連れて行ってもらった。さすが餃子は、と~ってもおいしかったが、その他は一体何を食べたのか全然覚えていなくてすみません…。何かをたらふく食べました…(´∀`;)

しかし、秀逸なのは、屋台だった。夕食の後、夕涼みがてら、夜の屋台街に連れて行ってもらったのだ。そうこなくっちゃ~。屋台から立ち上る湯気の向こうに、その国の素顔が見えるのだ。

北京の素顔は濃かった。いきなり屋台の串焼き屋さんには、シシケバブ(ヒツジ肉)と、セミ、バッタ、サソリ の串焼きが仲良く並んでいた。しかも、「姿」 だ。

そう来るか~ (゚∀゚;)
「さぁ、どこからでも挑んできなさい」 と言う声が天から聞こえてきた。うぬぬ~。

とりあえず、シシケバブなんて日本や香港でいつでも食べられるので、ここでは食べない。残りの セミ・バッタ・サソリ の中で、サソリが1番マシかなぁ(何が?)と思って、サソリにしてみた。

しかし、絵に描いたようなサソリの姿焼き…。ためらっていると、尻尾を曲げて私を挑発するサソリ。ここでひるむと、メタルがすたる (だから何が?)。

「おばちゃん、これ1本っ!」 (≧∀≦)
「あいよ」 (^∀^)

友達に 「本当にこんなモノ食べるの~?」 「うぉ~、チャレンジャー!」 などと言われながら食べたサソリは、せっかく勇気を出して食べたにもかかわらず、非常にマズかった… _| ̄|○
悲しい…。不愉快だ…。

興味のある方のために描写しておくと、まるでエビのから揚げの尻尾のような、もしくはエビをむいた後のエビの殻、のような、ようするにただパリパリしていただけなのだった。自己主張の少なすぎる身と、思いっきりケチり過ぎの味付け…。こんなもの、本当に北京の人はおいしいと思って食べているのだろうか。謎だ…。

どうせなら、「食べてよかったぁ」 と思えるような、おいしいサソリを食べてみたかった。

納得のいかなかった私は、次はセミかバッタのどちらかに挑戦!…というほどのチャレンジャーでもなかったので、そのまま屋台を後にすることにした。

今日はこれぐらいに しといたろか~ (´∀`)

と、思ったが、これぐらいでは終わらせてくれないのが北京なのだった。
次回につづく…。

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