■ 香港経由、旅たびアジア

中国編タイトル

< 村へ 3  -タイ族の生活- >

買い物をする小坊主

< つづき >

メイメイといろんなことを話しながら、夕暮れの田んぼ道をぶらぶらと村へ向かう。そうだ、この機会に、兼ねてから(?)の疑問をぶつけてみよう。

ここら辺は、オレンジ色の袈裟を着た小坊主がたくさんいて、みんな普通に同級生と遊んでいるみたいだけど、髪の毛が生えてきてる子が沢山いるよ。髪の毛が黒々としてるじゃないか。あれはもう完全な 「坊主」 とは言えないんじゃないか?あれらの小坊主達は、バッタモンですか?

「そうね、バッタモンよ」(・∀・)

…あっさりな答え。
やっぱりな。奴らは、オレンジ色を着て、買い食いをしたり、同級生に混じってバスケをしたり、ビリヤードをしたり、バイクに乗り回したりしていたぞ。修行はいつしてるんだ、修行は!?一般の子供と小坊主の違いが不明…。

ここら辺は、タイ族の自治州なので、シーサンパンナのほとんどがタイ族で、タイ語を母国語とし、坊さん教育も盛んなのだった。どの家庭からも、とりあえず1人は坊さんを出すようだった。そして、小坊主のうちに、タイ語を教えるそうだ。

いいなぁ、そういう独自の文化を守る習慣。もちろん、ここは中国の1部となっているので、共通語としてマンダリン(北京語)教育はなされているが、普段はタイ語をしゃべっているようだ。

しかし、雲南省は、南をミャンマー・ラオス・ベトナムと隣接しているが、タイとは、ほんのわずかの差で、直接隣接しているわけではない。それなのに、タイ族?

…という疑問も沸いてきたが、中国語での説明が難しくなりそうなので質問しないでおこうかな(^o^;
じゃあ、メイメイも普段はタイ語をしゃべっているのかな?

「そうよ。私は中国語もしゃべれるけれど、おばあさんはタイ語しかしゃべれないし。私達はタイ語で会話してるよ」

へぇぇ、じゃあ、村では 「ニーハオ、シェシェ」 じゃなくて、「サワディカー、コップンカー」 で通してみよう。こんな所でタイ語を使うとは!

そうこうしているうちに村へ着いた。もうかなり日が暮れてきており、しかもすごい田舎なので、空中の至る所に小さな羽虫が大群をなして舞っており、息をする度に吸い込みそうになってしまう。香港には絶対無い風情だ…。

おばあさんが沢山いたらいいなぁ。民族衣装なんか着てくれてると、さらに良いなぁ。虫やバッタモンの小坊主でなく、民族衣装のおばあさんの出現、強く希望 (*^_^*)

さらにつづく。

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