■ 香港経由、旅たびアジア

中国編タイトル

< 北京 4  - ケツ割れズボン - >

万里の長城

<つづき>

今まさに私に必要なものは 「嘔吐袋」 だったが、その後、急降下と逆噴射は収まったものの、依然として 手足がしびれて体に力が入らなかった。そんな状態で、友達に引きずられるように数箇所の観光地を巡…ったらしいが、全然覚えてないし… _| ̄|○

紫禁城(故宮)に行ったことだけは覚えていた。内容は覚えていないが、ただ 「行ったこと」 だけ (´Д`;)

なんせあまりに広くて、歩いて通り抜けるだけで今の私には全体力を使い果たしてしまいそうな勢いだったのだ。紫禁城は広かった。

あぁそんなとき、弱った私に追い討ちをかけるように私の目の前で信じられないような光景が!

なんと紫禁城の中の敷地(道端だ!)で、子供におしっこをさせる大陸人。
Oh、No~! /( ̄□ ̄;)\
おしっこではなく、ウンチだったかも知れない。おぞましくて確認しなかった…。

トイレに行けよ、トイレに!!!

なんと、大陸(香港から見て中国本土のこと)には、「子供用ケツ割れズボン」 というのがあり、結構普通に幅をきかせている。ズボンのおしりの部分が最初から縦にぱっくり割れていて、立って歩いている時は普通のズボンに見えるのだが、履いたまましゃがむと、お尻部分がパックリと割れ、ズボンを履いたままウンチができるという優れもの。…というか、迷惑なもの。

しかし、させるか、紫禁城で!!ユネスコの世界遺産だ。いいのか、そんなことして!!

もう大陸人のモラルは猫以下だ!猫でも、ちゃんと決められたトイレで用を足すじゃないか。もう、猫以下、犬以下、ミジンコ以下だ。衛生観念 0%!

しかも、これだけでなく、道端に唾を吐くのはもとより、道端でビービー手洟をかむのも結構普通。老若男女だ。私は初めて道端で立ったまま地面に向かって手洟をかむ人を生で目撃したとき、脳天にかかと落としを喰らったかのようにうろたえ、うしろにひっくり返りそうになった。しかも、きれいに水溜りに命中していた。

トイレに関して言えば、いたるところがトイレに早代わりするという臨機応変さ。応用編として、子供をうんちんぐスタイルのまま道端のゴミ箱の上や、トイレの洗面台の上に抱え上げて用を足させるパターンもあるが、そんな光景を生で至近距離で目撃したとき、ブルースリーのヌンチャクを135kmで顔面に喰らったかのように衝撃を受け、うしろに100mぐらい吹っ飛びそうになった…。ありえない、つーか、私の人生の中であってはいけない光景だった。

あぁ、エネルギーメーターが、紫禁城の禁断の光景で一気に50%から15%に急速ダウン。

もう、アワ補給だけでは追いつかないぐらい、私は打ちのめされていた。早く寮に帰りたい…。

その後、紫禁城以外にいろいろ回ったらしいが、本当にどこを見て回ったのか覚えていない。ショッピングもしたらしいが、私は友達が店内を物色中、隅のイスに座って体力温存をはかっていたので、何も見ていないし、買っていないのだった。

サソリと子供用ケツ割れズボンのお陰で精神的&肉体的に、壊滅的打撃を受けた私。

もう、フラフラだ。 しかし、貴重な北京の中1日をこんな状態の私につきあってくれて、ありがとう、友達。

私の北京の思い出は、ただひたすら 「サソリ」 と 「嘔吐袋」 と 「文化遺産に排泄」、これだけで終わった。

…それだけかいっ!?( ̄ロ ̄lll)

これから私は中国の端っこの自治区や自治州などには足を運ぶと思うが、中央部や都市部には全く興味が無いので、もう2度と来ることはないであろう、北京。永遠にさようなら、北京…。大陸のモラルの向上とさらなる発展を望む。

▲PageTop

Copyright © 2005-2010 香港経由、旅たびアジア By Betty. All rights reserved.

inserted by FC2 system