北は地中海に面していて、すぐ対岸はイタリアのため、北部はとってもヨーロッパ風味、南はサハラ砂漠に面していて、先住民族の住む土色の世界が広がる異国風味…という、全く違う2つの顔を見せるチュニジア。
1粒で2度おいしい国なのだ。
もちろん私を魅了するのは都市部ではなく、南部の土色風味の場所(´∀`)
あぁこんな景色がある限り、地球上ならどんなトコへでも飛行機で飛んで行きますぜ。
タイ語しか通じないような雲南省の少数民族の村で民族衣装のおばあさんに会った時、
インドネシアのバリ島の寺院独特の割れ門から、こっそり厳かなる儀式を覗き見た時、
香港の旧正月に、カンフー道場の武術家によって舞われる躍動的な獅子舞を見た時、
チベットで三つ編を背中で束ねた信者が経を唱えながら寺院の周りを回るのを見た時、
ラオスで橙色の袈裟を着た坊さんの、果てが見えないほど延々と続く托鉢を見た時、
インドで 陽気でフレンドリーなインド人に朝から晩まで だまされまくった時(?)、
あぁここに来てよかった、ここに居てよかった、と思う(´∀`)
なぜなら、日本にはない異文化だからだ。
さて、チュニジアと言えば、北アフリカの先住民族であるベルベル人の古い村が私の萌えポイント。ベルベル人の村に行くと、必ずこのクサール郡がある。ゴルファと呼ばれるかまぼこ型の土の家を連ねたものが、写真のクサール。
どうだ、日本にも香港にも無い景色。あぁ心躍る!
現在使われていないクサール |
階段は外 |
窓は木製 |
中庭通路 |
このゴルファの中に入ってみたくてチュニジアまで来たようなもんだ!
ベルベル人の穀物貯蔵庫なのだが、住居や敵から身を守る砦としても使わていたらしい。日が当たらないし、中に入るとひんやりしているので、貯蔵庫としては最適。2階や3階へは、外付けの階段で登るようだ。そして木のドア。めっちゃアンティーク(´∀`;)
ゴルファが延々と連なり、巨大なクサール郡を築いているのもあれば、ベルベル人の家の脇に1つだけポツンと建つゴルファもあり、これは、マイ・ゴルファ?(笑)
主のいない古いクサールは崩れかけているものもあり、そこだけ時間が止まっているようだ。巨大なクサール郡に四方を囲まれていると、それはまるで異星にでも来たような光景であり、そこに目をつけたのがジョージ・ルーカス監督なのだった。1部のクサールはスターウォーズのロケ地に選ばれ、ナントカ星人(誰?)のふるさととして撮影されたらしい。※下の写真↓
最近改装済 |
もうすぐホテルになる |
ここを異星のロケ地に選んだルーカス監督のセンスに脱帽だ。
ベルベルの村を巡るたびに出てくる昔のクサール郡を目の当たりにし、あぁ、ほんとに遠いところまで来たぁ~、…と感慨に浸ったのだった。
← ベルベル人