■ 香港経由、旅たびアジア

チベット編タイトル

< 鳥葬を見る >

お参りをする人

チベットへ行ったらしようと思っていたこと…

公衆トイレの壁に 「中国はチベットを解放しろ!」 と油性マジックで落書きしてこっそり当局にたてついたり、バター茶を飲んで 「まっず~い!もう1杯!」 と言ったり、いろんなお寺に行って五体投地する人を見ていろいろ考えたり…しようと思っていたが、それより もっとリストの上の方にあったのが鳥葬見学

鳥葬とは、食葬の一種だ。

日本では人が死ねば火葬にして荼毘に伏すのが一般的だが、その他には、土葬や水葬、そしてこのチベット等で見られる鳥葬がある。

魂が無くなり その使命を終えた肉体は他の生き物(禿げ鷹)に布施し、鷹に食べられた肉体は鷹と共に天に舞い上がることから、天葬とも呼ばれている。

これこそ究極のリサイクルだ。

鳥葬見学にはルールがあり、写真に撮ってはいけない。…いやぁ、撮れないよ(´Д`;)
インドのヴァラナシの火葬場でも、写真は撮らない。

また、外国人は見学禁止、と聞いていたので (なぜか日本人、中国人はOK)、私はいかにも外国人に見えないように、チベット人に倣い、髪を茶色から黒にわざわざ染め直してチベットへ臨んだのだ。

あぁ、それなのに!!

今年から鳥葬見学は全面禁止になった、と!?( ̄ロ ̄lll)

なんてこったぁ、高山病が怖い~なんてチベット潜入を先送りにしていたばっかりに!もっと早くチベットに来るべきだった…。

20年程前、せっかくジョー・リンをつれて RAINBOW(イギリスのハードロック・バンド)が来日したのに、「また来るさ」 と思って無視したら、突然その後 解散して、結局ライブを1度も体験できず大後悔!…という苦い経験を思い出した(´Д`;)

教訓 : 行きたいと思ったらすぐに行こう!先送り禁止

私がこんなに海外へ出かけている目的といえば、「異文化体験」 に尽きる。TVや本やガイドブックでも、いくらでも異文化を勉強はできるけれど、「知識」 と 「体験」 は、全くの別物! 体験してこそ感じるものがあるのだ!

鳥葬なんて、まさに異文化じゃないか!

魂の無くなった肉体は大草原にポツンと置かれた鳥葬台の上にて、鷹が食べやすいように天葬師によって首を落され、体はナタでバラバラに解体され、待ち構えていた無数の鷹によって食べられる。内臓も全部食べられてなくなってしまう。

徐々に食べられて何日もかけて肉体がなくなっていくのではなく、一気に鷹が奪い合い、あっと言う間に骨になってしまう。その骨さえも細かく砕いて鷹に食べさせる。

そして、いつしか、鷹の糞となり、土へ還るのだ。

チベットでは、この鳥葬が1番いい葬り方なんだそうだ。この鳥葬はチベット文化の1つであり、また、チベット以外の地域にも鳥葬が普通に行われていることから、そんなに特別なことではないようだ。日本人の私からすると、とても特別なんだけれど。

きっと、過去に 「写真に撮ってはいけない」 と言われたにも係わらず、こっそり撮りまくった輩がいるのに違いない!!うぬぬ~。お陰で、異文化である貴重なチベットの鳥葬を見学できなくなったじゃないか。

おぉ、鳥葬見学を逃したと共に、公衆トイレの壁に 「中国はチベットを解放しろ!」 と落書きをしてくるのも忘れたぁ…_| ̄|○

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