■ 香港経由、旅たびアジア

中国編タイトル

< 2度と中国には…! >

万里の長城にある香港返還の垂れ幕

私が香港へ移住してまもなく、私の幼馴染の友達が

「すごいねー、ほんとに香港に行ってしまうなんて。実は私は前から北京語を勉強したいと思ってたんだ。Bettyが香港に行ったのなら、じゃあ私も頑張って北京留学してみようかな」

と、本当に北京へ行ってしまった。1年の留学期間で。まだ香港返還前のことだった。

お互いに、私が香港にいる間に彼女が香港に遊びにきて、彼女が北京にいる間に私が北京に遊びに行く、と約束をした。お互いに広東語と北京語で街を案内しようと。

そして、彼女の方が先に香港に遊びに来た。ホテルは、重慶マンションという安宿ゲストハウス。大陸系(日本からいきなり香港に来る人じゃなくて、一旦中国本土を経験してから香港に入ってくる人)は、こういうしょぼい安宿にとても強い。彼女は 「結構きれいで快適」 と満足していた。※本当はすごく汚い 
よかったよかった。ここはバックパッカーの間で1番有名なゲストハウス・ビルなのだ。

「香港にはおいしい中華がいっぱいあるから、どこでも好きな所に連れて行ってあげる。何料理がいい?」 と聞くと、北京も中国だから中華料理でなくてもいい、と言う。なるほど。

1度だけ一緒に食事をしたが、その他は自分で歩きまわれるから自分で食べる、と言うので香港滞在期間中、毎日一体何を食べてるのかと聞くと、「パン!」 という答が返ってきた。

え、なんですか? パン?? (゚ロ゚;)

なんで香港に来て、わざわざパン!? 他にいっぱい美味しいモノ、あるよ!彼女は今、自分がどこにいるのか、わかってないんじゃないか!? ( ̄ロ ̄lll)

「香港のパンはおいしいよ!私は毎日パンが食べたい!北京にはおいしいパンが無いの」

えぇ~っ、おいしいパンが無いんですかぁ?香港のパンも結構まずいと思うが…。北京はもっとひどいのだろうか?それにしても、パンって…。もっと他にたくさんいろんなレストランがあるんだから、どこでも案内してあげるのに~。

「香港って、空気がきれいね。シャンプーして2日目でも、まだ髪がさらさらしてるよ。北京では1日でバシバシになるよ。しかも、白い服なんてすぐにネズミ色になってしまう!」

一体どんなところなんだ、北京っ。

そしてお互いに香港と北京の情報交換をする。

「香港は物価が高いねぇ。中国から来てこれじゃ、豪遊できないよ」

これは仕方がない。香港は物価が高いのだ。日本並だ。国境隔てて一歩中国に入れば、びっくりするぐらい物価が安くなるのだ。という訳で、ご飯はおごってあげた。

私が 「香港はエネルギッシュで楽しい街だけど、香港人って結構ムカつくでしょ。私はこのマナーの無さとデリカシーの無さと傍若無人ぶりに、毎日ムカついてるよ」 (‘A`)  言うと、

「甘いっ!甘すぎるよ、アンタ!北京なんか、こんなもんじゃないよ!皆どれだけ自己中か!香港でそんなこと言ってたら、アンタは絶対中国なんかに住めないね」 (`д´#)

と自信たっぷりに宣言されてしまった。

「香港人はまだマナーがあるじゃない。結構いいよ、香港。中国なんてすごいんだから」

えぇぇ~っ、香港人に 「マナーがある」 んですかぁ?彼女にはそういう風に見えるのか?そして、

「中国人は、ほんとにパワー全開で力いっぱい自分のこと 「しか」 考えてないんだよ」

などと、のたまっていた。「しか!」 のところを特に力を入れて強調していた。 しかも、

「私は今北京で勉強してるけど、1年の期間が終わって日本に帰ったら、もう一生、もう2度と中国には住みたくないね、何があっても!香港なら、まぁ住んでもいいけどね」

などとも、のたまっていた。一体どんなところなんだ、北京…。

そして、いかに中国人が自己中で自分のことだけ 「しか」 考えていない人種かということを数々の例を出し、延々と解説してくれたのだ。…そうとう溜まっているようだ (´∀`;)

それはそれは、とんでもない内容で、香港人の傍若無人ぶりごときで文句を言っていた私は思わず 「わがまま言ってスンマセン」 と謝りそうになってしまうぐらいだった。

彼女の話を聞きながら、私はまだ見ぬ北京に思いを馳せていた。これから訪れる北京に期待が膨らむ…(´∀`)

※写真は、返還前の万里の長城で、「衆歓騰慶香港回帰(国を挙げて香港返還大喜び!」 の垂れ幕が見えます

▲PageTop

Copyright © 2005-2010 香港経由、旅たびアジア By Betty. All rights reserved.

inserted by FC2 system